「もしかして気づいてなかった?おじさんに――っと、まぁいいや。気づいてないならその方が」 ふわっと笑った顔がキレイ。 もしかしてこの人、朝の電車で後ろに乗ってた人かな? ブレザーを着ていたから高校生かな?と思ったんだけど、同じ学校だったんだ。 「改めて、キミの名前とクラスを教えてくれる? 俺は小嶋朝陽。A組の3年生」 「あ、あたしは……」 と名前を言おうとしたとき、