その声に振り返ると、茉由ちゃんがしかめっ面で手を振っていた。 あ、いけない。 先輩のことばっかり考えちゃって、茉由ちゃんにバイバイするのを忘れちゃった。 自分で自分の頭をぽかぽかするイメージをうかべながら、茉由ちゃんに挨拶をする。 「茉由ちゃん、バイバイ、また明日ね」