あたしはドキドキしすぎて、立っているのがやっとだった。 一緒に帰るために迎えにきてくれるなんて。 それに、お姫さまなんて言われちゃった。 もう先輩のことが好きすぎてたまらない。 「ほら、バッグを持っておいで」 先輩にうながされて、バッグを手に駆け足で先輩に近寄る。 「みーく。また明日ね」