「あっ、可愛い子はっけーん!」 お昼休み、茉由ちゃんと一緒に学校のカフェに行く途中、明るくてキレイな声が響いた。 可愛い子って、誰のことを言ってるんだろう? あ、茉由ちゃんのことかな?と思った瞬間、 「ねぇねぇキミ、名前なんて言うの?」 パタパタッという足音と共に、ものすごくカッコよくて背の高い人があたし達に近寄ってきた。 ――かと思ったら、その人はあたしの顔をのぞきこんで、