茉由ちゃんが朝陽くんを指さしながら言った。


「あたし達も並ぼうか」


列に並ぶこと15分くらい、いよいよ今度は私たちの番になった。


「ちょうどうまく朝陽くんに当たればいいけど」


茉由ちゃんがそう言ったとき、


「茉由お嬢様、みくお嬢様、おかえりなさいませ。お足元にお気をつけください」


と、朝陽くんがうやうやしく頭をさげた。