「向いてないとかじゃなくて。クラスの出し物には協力しないと」 「大丈夫、大丈夫。俺の分、他のイケメンに働かせるから~」 口元に手を当てた先輩がきししと笑った。 「先輩、悪い笑みですね」 「当たり前っていうか、みくちゃん知らない? 絢音学園の文化祭でキスしたカップルは、永遠に結ばれるっていう話」 「知りません。でも、興味はあります」