「みくが俺のお嫁さんになって、あったかい家庭を俺にくれたらうれしいなと思う。 みくといると癒されるんだ。それから、もうひとつ。 両親は家で薬とか術式とか医学の話ばかりしていたけど、もしかしたらそれは、俺が医者になりたいって言ったときのためだったのかもしれない。 もしかしたら、それが親なりの愛情だったかもしれないって思えることができた。これもみくのおかげ」 「え、あたしはなにも……」