だってここ、学校ですから!


絢音学園で夏休みに数回ある登校日、あたしと朝陽くんは今校門をくぐったばかり。


周り中絢音学園の生徒ばっかりなんだから、うんともやだとも答えられない。


それなのに朝陽くんは、


「ねぇねぇみくちゃん。なんで俺のこと無視するの? 花火の下でキスさせてくれるの? くれないの?」


と今度はさっきより大きめな声で聞いた。