「せ、先輩っ」 「家に帰ってから、ずっと先輩呼びだし。たまにならきゅんとするけど、ずっとなのは距離を感じる」 「ご、ごめんなさい、朝陽くん」 「おわびにアルバムを見せてくれる?」 「見せます、見せます。そんなものでよかったら」 若干朝陽くんの罠にはまったような気もするけど、あたしは立ち上がってアルバムを手に戻ってきた。