繋いでいない方の手であたしの頭をするっと撫でる朝陽くんの言葉は、やっぱり甘い。 「そうそう、だいふくくんにもなにか買っていこうかな~」 そう言って先輩は、陽気に鼻歌を歌いだした。 電車に乗って清水駅で降りる。 朝陽くんはだいふく用におやつとおもちゃを買ってくれて、家族用にはアイスを買ってくれた。