「な、なに言ってるんですか!朝陽くん。まわりにたくさん人がいるのに」 「だって、俺。みくのことが大好きなんだもん。世界中の人に知らせたいわけ。 俺が好きなのはこの子ですーって。可愛いでしょー、みくちゃんって言うんですー。 って叫びたくなって当然でしょ?」 先輩は、繋いでいるあたしの手の甲に、ちゅっとキスをしてから言った。 「俺にとってみくは特別な女の子だから。俺がこんなに溺愛するのは、みくが初めて」