寂し気で泣きそうで、迷子になっている子供のような笑い方だった。 「でも、朝陽くん。今度風邪をひいたら、ちゃんと言ってくださいね。 ママにスープを作ってもらいますから。そうすれば、風邪もすぐに治りますよ~」 「うん、ありがとね。今度はそうさせてもらうね」 なにかあっても、ウチはママが看病してくれるからいいけど、朝陽くんは昔からお母さんがそばにいないせいで、 今までどれだけ寂しい思いをしてきたんだろう。