「そっか、ごめんね、心配かけて。 でもこれ以上心配させたくないから、風邪だったってことは、きくさんはもちろん、碧や妃莉ちゃん、茉由ちゃんにも言わないで。 ただの用事だったってことにしときたいんだ」 「朝陽くん……」 「大丈夫、明日からは元気な俺だから」 そう言って朝陽くんは笑ってくれたけど、いつもの華やかなキラキラした朝陽くんではなかった。