「はい、朝陽くんの風邪説、かなり有力だと思いますよ」 「んー、そうかぁ」 朝陽くんは、両頬に親指と人差し指を当てた。 「さすがにみくは騙せなかったかぁ」 「騙せませんよ。いつもと全然違うんですから。もう大丈夫なんですか?」 「うん、熱も下がったしね」 「でもどうして、きくさんにも内緒にしてたんですか」