「そうなんだ、ありがとうみく。気をつかわせちゃってごめんね」 「いえいえ、ってあれ? 朝陽くん、今日はコーヒーじゃないんですか?」 とあたしは、きくさんが部屋を出ていった後に聞いた。 「うん、なんか今日はミネラルウォーターの気分だったんだよね」 そういう朝陽くんの顔が赤いような気がする。 声も昨日よりはいいけど、なんか鼻声のような気がする。