「えー、なんか今日の先輩、ノリがわるーい」 「いつもだったら、OK!OK!って即答してくれるのにー」 「っていうか、先輩、その子はなんなんですか?」 「朝陽先輩の腕につかまってませんかぁ?」 「気のせいじゃないですよねー」 語気の強い口調で言われて、怖くなってパッと先輩の腕を離す。 「あー、もう。怖がらせないのー。可愛い1年生なんだからー。それに、今、電車の中。みんな、もうちょっと静かにしようね~」