「だからみくに“運命の女の子”って言ったでしょ? 俺、みくが入学してくるの、ずっと待ってたんだから」 「……っ」 「桜花女学院に行っちゃう可能性があったから、学校のカフェに行く途中で会えたの、めちゃくちゃうれしかったんだよね。 だからみくと俺は、“赤い糸で結ばれてるー”って言ったんだよ」 「朝陽くん……」 まさかそんなに前から、あの一瞬で好きになってもらえていたなんて知らなかった。