「え、もしかして、冬季講習のときのサングラスの人って朝陽くんだったんですか!?」 「そうそう。みくに、絢音学園をすすめたのも俺」 サングラスをしまいながら、朝陽くんが何気なく言う。 「だから片想いって言ったでしょ? みくが覚えてないの切ないって言ったでしょ。 みくのまぶしいくらいのまっすぐな視線を見たのは、あの時。あの時みくにひとめぼれしたんだよね、俺」 「え……」