「先輩って……」 そう言ったとき、電車が次の駅についた。 降りる人と乗る人。 それは同じなのだけど、さっきの駅と違うのは、 「キャーッ」 って言う女子の歓声。 「今日は朝陽先輩と一緒だ~。ラッキー!」 そう言って4人くらいの女の子たちが、人混みをかき分けてやってきた。