あたしは麦茶をゆっくり飲みながら、先輩に返事をした。 「えっと、あたしの夢はお嫁さんです」 「「え?」」 3人の声が重なった。 「みくちゃんはしたいことはないの? たとえばケーキ屋さんとか、お花屋さんとか」 中ノ瀬先輩が、二重の大きな目を向けてくる。