直接先輩に聞きたいけど、そんなことを聞けるわけがない。 でも、聞きたい。 だから、先輩の腕をちょんちょんと引っ張ってみた。 「どうしたの?みくちゃん」 先輩がちょっとだけ斜め左下に顔を向けてくれた。 だから、ものすごく小さい声で聞いてみることにした。 「あの、先輩……」 「ん?」