「いいの、いいの。だって、俺が好きなのはみくちゃんだもん。 もう遊んだりしないよ。他の誰とも付き合ったりしない」 「先輩っ……」 先輩の気持ちがうれしくて、泣けてきてしまう。 そんなあたしの涙をスッとひとさし指ですくいとって、片手であたしを抱きしめたまま先輩は、あたしをジッと見つめながら言った。 「今日5月31日は、大好きなみくちゃんの誕生日だから。この婚姻届けはみくちゃんへのプレゼント。