祈るような気持ちでグラウンドの小嶋先輩を見つめる。


いつの間にか、手をギュッと強く握りしめていた。


手が汗ばんでいるのに冷たい。


絶対、小嶋先輩に勝ってほしい。


そしたら、あたし、素直にもう一度先輩に言いたい。


好きですって、妃莉先輩に嫉妬しちゃったんですって。


だから先輩、勝ってください!