「そこにいる男とよく一緒にいることも、帰りに一緒に帰っていることも知ってる。 でもみくちゃんが、俺のことを目で追っていることもよく知ってる。 しゃべりかけてこないだけで、俺がいるときは、みくちゃん絶対俺のことを見てる」 「っ……」 「だから、もう一度聞く。みくちゃんが好きなのは、そこにいる男? それとも、俺? 返事は、この試合が終わったら聞かせて。