「あーもー、朝陽。いい加減泣き止めって」 「みくちゃんにいいとこ見せたくて、こっそり勉強してたのにー」 「へぇ、朝陽が?」 「そう、俺が。それなのに、それなのにー」 と、もう一度盛大に鼻をかむ。 「俺の誕生日を一緒に祝ってもらうはずだったのに、それも全部なくなったー」