先輩に別れたいと言った次の日の放課後、いつまでたっても迎えに来ない先輩のことを不思議に思った茉由ちゃんがあたしに聞いた。
「朝陽くんは? 今日は迎えに来ないの?」
「うんー。先輩とはもう別れた」
ものすごく小さな、それこそ蚊の鳴くような小さい声で茉由ちゃんに告げる。
「えぇ―っ!? どうして!?
っていうか、あいつー、やっぱりみくを泣かせた。
許さない。教室、3-Aって言ってたよね、朝陽くん」
今にも教室から飛び出しそうな茉由ちゃん。
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