お行儀が悪いけど、小嶋先輩は机の上に座っていたから、


女子に囲まれていても、どこにいるのかすぐにわかった。


でも……やっぱりなんかもやもやする。


「さすが小嶋先輩だね。女子にモテモテ」


隣にいた三浦くんが、感心したようにつぶやいた。


「僕はべつにあんなにモテたりしないけど、だからこそ、水野さんのことを大事にできると思う。


少なくとも小嶋先輩よりは」