「というわけで、全然信じてもらえないわけよ。好きだって言っても、彼女には」


幼なじみの藤城王河の家の王河の部屋で、くつろぎながらチョコを食べる。


「そういったお前の態度が悪いんじゃね? もっと殊勝な顔をしろ。修羅場なんだろ?」


「いやいや、修羅場とか、俺はそんなこと一切思ってないのに。


みくちゃんが勝手にひとりで答えを出しちゃったんだもん」