「あー、えっと……」 小嶋先輩は考え込むように、あごに人差し指をあてた。 「朝陽失礼!あたしの名前を憶えてないの? 中沢美雪! 中3のとき付き合ってた彼女の名前を忘れてどうするの」 腰に手をあてて、中沢さんは怒ったように唇を尖らせた。