くるっと机にそって向かい側に行って、バッグを机に置いて朝陽先輩がグッと決め顔をしてあごに手をあてた。 「受験生ですから」 「って、エンジンかけるのが遅すぎじゃね? お前、医学部受験すんだろ?」 「えっ、医学部!?」 図書室なのに、大きな声を出してしまった。 急いで両手で口を押さえる。 「朝陽は病院の跡取りでひとり息子だからね。小嶋総合病院って聞いたことない?光宗駅の」