それから私達の奇妙な同居生活が始まった。

掃除や洗濯など私の出来ることは、私がやることにした。

料理は、春樹さんはプロだから甘えることにした。

昼過ぎから仕事に出掛ける春樹さんを見送り、私は掃除をしてその後はテレビを見たりお昼寝をしたり。

身体はもちろん、心も癒されていくのを感じた。


夜は何度言っても、春樹さんは床に布団を敷いてそこで寝た。
春樹さんの部屋なんだから、春樹さんがベットで寝るべきなのに。
私が毎日言うと
「俺は寝相が悪いから、落ちて蘭が潰れると危ない。」
なんて言い訳までされてしまった。

どう見ても寝相は良いと思うんだけど、あまりしつこいのもウザイかと思い言うのを止めた。