私の上で腰を振る寺田を何度見てきただろう。 十四歳の私の上で快楽に浸る五十近い男。 滑稽だ。 寺田は一週間〜十日に一度こうして私の部屋へくるようになった。 これでいいんだ。 働くことも出来ない、他に行く所もない。 今を守るためにはこうするしかない。 私は幼かった。 汚い大人には勝てない。 私は初めて寺田に犯された日以来、泣くことはなかった。 いや・・・泣きかたを忘れてしまったのかもしれない。