息を切らし、公園の入り口まで辿り着いた時には、既に待ち合わせ時間を30分以上も過ぎていた、

奏楽堂までの距離はあと僅か、急に重たくなった足取りに諦めの気持ちが濃くなっていた。

遊歩道の先に小さく見える懐かしい景色、



46年も昔、あなたと私は確かに其処にいた、



恋をしていた、、

一途にあなたを思っていた、、


一緒に写真を撮ったね、、楽しくお喋りもした、


あの時は46年後の今日までも、ずっと一緒に歩いて行けると私は信じていた。一度は離れてしまったけれど、あなたが私を探してくれて、また同じ道を歩いていける、、嬉しかったのに、、


でも、、
やがて景色が開けたその場所に、、

もう、あなたは、、居ない、、


行き場のない悲しみに耐えかねて、私はその場に崩れ落ちた、

『泣かないで、約束したよね』


あなたは、そう言って私の頬の涙を拭ってくれたじゃない!



『君の笑顔を守りたい』

私を、そっと抱きしめて、
笑顔になれる魔法をかけてくれたじゃない、、、




圭くん、、

会いたい、、、、