30分待っても彼女は現れなかった、

もう時間だ、、諦めるしかない。


僕達は結ばれない運命だったのか、


涙が、自然と頬を伝う。


約束から6年、彼女は忘れてしまったのか、それともしがらみから抜け出せないでいるのか、
どちらにしても、君を幸せにできなかった事に変わりはない。
あの時、強引にでも君を連れ去っていれば良かったのか、一緒に逃げていれば、今こうして悔やむこともなかった。

僕を許してくれる、

君が残りの人生を幸せに過ごす事を願っている。

未練を断ち切るように、
重い腰を上げてベンチを後にした。