「ごめんなさい、つい思い出してしまって」 「いいえ、私も君嶋くんのそういう優しさが好きでしたから、それに君嶋くんが奥さんの事を、本当に大切に思っていたのがわかります」 「ありがとう、だからネット上の小説は、彼が本当に書きたかったものとは程遠いわ、私は登場人物の名前を彼と貴女の名前に戻して本として出し直したの」 「そうだったんですか」 「おかげで、貴女に見つけてもらうことができた、 それでもね、名前を戻しただけではまだ足りないの」