あなたに好きと言えるまで


「、、、、やっぱり無理、諦め切れない、、」

「だよね、よし今度のバレンタインに告白しよ」

やっぱり美智子だ、弱気な私の背中をいつも後押ししてくれる。でも、

「そんな自信も勇気もないよ、それに彼に酷い事を言ったからもう嫌われたかもしれないし」

「大丈夫、私がついてるから、一世一代のラブレターを書くよ、任せなさい」
美智子のアドバイスを受けた私は、冬休みを使って長文のラブレターを書き上げた。彼との出会いから今日に至るまでの私の気持ちの全て。あの説明できなかった涙の理由も、今回の観察会の苛立ちも、
みんな、貴方が大好きだからと正直に文章に置き換えてみた。


冬休みが明けた三学期の始め、それを美智子に見てもらった、
「へーこんなこともあったんだ。美幸は本当に君嶋くんが大好きなんだね、
健気で一途な想いが凄く伝わってくるよ、君嶋くんが一番好きなタイプの女の子だね、これなら大丈夫、自信をもっていいよ」

彼女にアドバイスを受け、所々修正加筆をして書き上げた最高のラブレター、
彼に私の想いは届くのだろうか。



2月14日
運命のバレンタインデー、お昼休みに美智子に君嶋くんを呼び出してもらうよう頼んだ。

校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下の端に立って、私は二年間追い続けた想い人を待った、日差しは弱く風も冷たい、緊張も加わって身体は震えていた。

反対側の渡り廊下のドアが開いて彼と美智子の姿が見えた、
彼女は彼の後ろで微笑んで大丈夫だからと首を縦に振って励ましてくれた。

告白の相手が私であったことが意外だったのか、
私の姿を見て一瞬驚いた表情を見せた彼。

美智子はその場で立ち止まり、彼だけがゆっくりとした足取りで近づいてくる、私は目を伏せて、彼の言葉を待つことにした。

今、彼は何を思い、私に何を伝えようとしているのか、、
考えても仕方がないか、数分後には答えがわかる。