一体どういう恋愛ロジックなんだろう、じゃあ彼のハートを掴むにはどうすればいいのか、両思いじゃないと彼の恋愛はスタートしないのか、でも君嶋くん、それは確率が低いよ。大体アプローチしなきゃ相手の気持ちがわからないし、
常人では思いもしない彼の考え方が、私を惹きつけて止まない、もっと彼の事が知りたくなった。
「話しやすいから白河さんみたいな人ならいいかもね」
唐突に何を言うんですか!
キュって音が聞こえるぐらい、胸が苦しくなったじゃない!
"じゃあ私と付き合ってみる?"
なんて、そう言いたくても言えない自分、
彼の恋愛方程式を解かない限り先走ってはダメだ、恋愛スタートのチャンスは一度きり、見誤れば取り返しがつかなくなる。
それでも、その言葉を口にした彼が私の事をどう思っているのか、探りを入れたくなった。
「ははは、私に気があるのなら告白してくれてもいいよ」
真顔では言えないセリフを冗談半分に戯けて言ってはみたものの、逆に彼は真顔で「考えてみるよ」って返されてしまった、本当は真面目な話を冗談ぽく言ったつもりが冗談に聞こえなかったらしい、
そうだ彼はノリが悪かったんだ、、
出した言葉は口へは戻らない、後悔先に立たずだった。
「白河さんは、誰か好きな子はいるの?」
聞かないで下さい、そこは今触れられたくないんです、
沈黙し返事に困る私に彼の優しさが労わった、
「ごめん興味本位に女の子にそんな事を聞いちゃダメだね、忘れて」
はい! 忘れました。
お願いだから、もう聞かないでね、、



