カラダダケの関係に依存していた私の話

信じたいと思った。


初めて会った日に他の人の連絡先を消したように、今度はお互いの連絡先を一緒に消した。


アプリもアンインストールした。


「消しちゃったね」


彼のその言葉には、少しだけ寂しさが滲んでいた。


「そうだね。

こんなに話し合う人、初めてだったよ」


「俺も」


終わりの時間が、迫っていた。


「幸せになろうね」


「お互いに」


「じゃあ、バイバイ」


「おう」


満面の笑みでのさよなら。