カラダダケの関係に依存していた私の話

「アラーム6時でいい?」


「うん。私もセットしとこ」


今からだったら十分寝られる。


そう思いながらも


「そういえばさ、」


またどちらともなく口を開いた。


私たちは結局一睡もせずにずっと話をしていた。





彼はほかの人とは違う。


そう思いながらも、それは恋心ではなかった。


上手いことは確かだが、欲で彼とあっているわけでもなかった。


彼は私と同様誰かに変わるきっかけを求めているように見え、私がそれになりたいと思った。


私と同じ境遇の彼を、異常な生活の渦から救い出したいと思った。


…いや、なにをヒーローぶっているのだろう。


きっとそんな善意じゃない。