カラダダケの関係に依存していた私の話

「変に謙遜するのも違うじゃん」


「んー、どうって言われても」


顔面に対する価値観は一般的だと思っていたが、そうでは無いのだろうか。


「イケメンって言われそうな顔してるね」


絞り出した答えがそれだった。


「ユキは思ってないんだ笑」


「そういうわけじゃないんだけど」


彼の顔に対する評価が出てこなかった。


イケメンだともブサイクだとも思わないし、
かといって、普通の顔かと問われても中の上かと問われても、何か違う。


彼の顔に似合う言葉が見つからない気がした。


こんな人は初めてだった。


「もう2時だよ」


「時間過ぎるの早いな。明日仕事?」


「遅番だけどね。7時にはここ出たい」