カラダダケの関係に依存していた私の話

怒るだろうか、悲しむだろうか、嫌がるだろうか。


それとも、いつも通りだろうか。


いや、少なからずNの心に何らかの影響を与えてしまうことには間違いない。


それよりかは、言わない選択肢を取ってしまった方がいいのだろうか。


彼に"死ぬ気で墓場まで持ってくべき"と言ったように、私もそうしてしまえば…。


……いや、でも。


Nに隠し事をするということが、とてつもなく悪いことのように感じた。


それに、いつか話の流れで口を滑らせてしまうよりかは、今の方がいいのかもしれない。


考えているうちにだんだんと、今でなければならない気がしてきていた。


この機会を逃してしまえば、犯罪を犯したかのような後ろめたさに苛まれ続ける気がした。


罪悪感と共に彼と過ごすなんて、私には苦痛でしかない。


結局、Nの気持ちより自分の気持ちの方が優先なんだ。


コール音が鳴り響びく部屋の中で、私の鼓動はいつもより確かに激しかった。


「今度はどんな人?」