カラダダケの関係に依存していた私の話

ウェルカムスイーツのジェラートを選びながら彼は言った。


「いつも家?」


「いや……俺、実は経験ないんだ」


苦笑いを浮かべながらのその言葉には、嘘が無いように見えた。


意外だった。


高校3年間は全く連絡をとっていなかったから、お互いの状況を知る機会はなかったが、てっきり卒業しているものだと思っていた。


していてもしていなくても、私には取るに足らない事なのだが。


テレビを見ながらジェラートを食べて、その後は別々にお風呂に入った。


お互いの髪の毛を乾かしあったりなんかして。


そして、広いベッドの上で少し離れて横たわった。


このような恋人ごっこが、私は少し好きでもあった。


「ユキって今も彼氏いるだろ?」


「確定なのね笑」


「中学時代ずっといたから」