カラダダケの関係に依存していた私の話

「今回は本当だもん」


「分かった分かった。バレバレな嘘はいいから」


同じようなやり取りを何度繰り返してきただろう。


この頃になると、初恋の彼を思い出すことはなくなっていた。


でも体に染み付いたこの生活から抜け出すなんてできなくて。


私に向けられているものが偽りの愛だとしても、それでもいいや。


寂しさが一瞬でも紛れるのならいいや。


寂しさに身を委ねて遊んでは、また自己嫌悪に陥って慰めを求める。


そんな情緒不安定な私を、恥じらいもなくNに
打ち明けていた。


何もかも、私の全てをNに打ち明けていた。


「俺、ユキにだけは隠し事できる気がしない」


そんな言葉に迷いなく「私も」と返していた。


友達、家族、学校、仕事、恋愛。


お互いに全てを話していた。


6年間ずっと。