カラダダケの関係に依存していた私の話

だるそうな声。


見送りなんて、期待してないよ。


二度とここには来ないと決意して、彼の家のドアを閉めた。


"もう終わりにしよう。今までありがと"


それだけ送り連絡先を削除した。


引き止めてほしい訳じゃない。


私からの連絡が急に来なくなったところで、彼はきっと気にも止めないだろう。


ただ私の決意を固くするためにそうしただけ。


これで本当に終わり。


そういえば、結局名前の読み方知らないままだった。


最後に聞いておけばよかったかな。


いや、忘れられなくなるだけだろうから、やっぱり知らないままでいい。


でも、初恋の人の名前をもう知ることができないなんて、考えてみれば少し悲しい気もした。


自分から別れを告げておいてそんなの、馬鹿みたい。