カラダダケの関係に依存していた私の話

"たとえ一緒じゃなくても彼が幸せなら私も幸せ"


なんて、綺麗事を嘘でも言えるほど、私はいい女じゃない。


そんな未来が容易に想像できてしまうのも嫌だ。





彼が本心を打ち明けてくれれば、まだ諦めがつくのに。


ユキじゃなくても誰でもいいと、そう言ってくれればまだ諦めがつくのに。


どうして2ヶ月も待ったの?


どうしてすぐに捨てなかったの?


可愛いなんて言って、髪を撫でて、手を繋いで、そうして抱いてさ。


曖昧なことしないでよ。


好きじゃないくせに。


好きになる気なんてないくせに。


隣で眠る彼ばかりを責め続け、気づけば一睡もしないまま朝を迎えていた。




「私もう行くから、鍵だけかけてね」


アラーム音で半分起きかけの彼にそう告げた。


「ん…ありがとー……」