カラダダケの関係に依存していた私の話

そう言っていつだって私を満たす。


これだから、彼と話すのは好きなんだ。


Nだけは全てを受け入れてくれる。


Nだけは何をしても傍にいてくれる。


安易に私を抱きしめる人たちとは違う安心感を感じていた。


Nがいなければ、私の精神はとうに限界を迎えていただろう。


それでも彼は突然、


「そんなこと続けてたらきっと、好きになった人には振り向いて貰えないよ。

それでもいいの?」


何の前触れもなく、優しい声で私の心を刺してくる。


「……なにいってんの。そんなわけないじゃん」


無理して笑った私に、彼は気づいただろうか。


「ごめんな」


悪くないのにそう謝って、いつもの彼に戻った。


そう、それでいいの。


私を傷つけないで。