…まさか。
「いやー、俺のどっぺるげんがーが現れて、ツキナに悪さしないか心配なんだよねー」
…とも言えず。
いや、正直に言っちゃって良いのかもしれないけど。
そんなこと言ったら、まーた変な噂が広がりかねないし。
学院長せんせー的には、生まれ故郷の魔法道具のことは、生徒達には知られたくないんだろうし。
ここはツキナに疑われないよう、何とか無難に切り抜ける必要がありそうだ。
「ほら、最近校舎内でお化けが出るとか、変な噂が立ってるじゃん?だから心配でさー」
まるっきり嘘ではないし、かと言ってこれだけが事実という訳でもない。
相手を騙すには、嘘と真実を半々に織り交ぜる。
嘘つきのコツだよ。
そして、案の定ツキナには疑われなかったようで。
「そうだよ。怖いよね〜あの噂…。私のところにも、あの黒い影が出てきたらどうしよう?」
そんなけしからんどっぺるげんがーは、俺が成敗してくれるよ。
「怪しいことかぁ…。特に思いつかな…あ」
あ?
何かを思い出したようだ。
まさか、本当にツキナが魔法道具を掘り当てているのだろうか。
「そういえば、ちょっと前…。登校してすぐ、畑の様子を確かめに行ったら…」
「何か見つけた?」
「うーんとね、じゃがいも畑の一部が、ちょっとだけ荒らされてたことがある」
…何だって?
俺と『八千代』は、互いに顔を見合わせた。
…じゃがいも畑…?
そこに、『オオカミと七匹の子ヤギ』が埋められてたのか?
いや、『白雪姫と七人の小人』だって、畑に埋まってたから。別に驚くことではないんだろうけど。
でも、俺達が掘り出したんじゃなくて、何者かによって荒らされていた、って…。
それはつまり、誰かが畑に入ってじゃがいも畑を漁って、魔法道具を掘り出したってこと?
何処の誰がそんなことを…。
…って言うか。
「誰かが畑を荒らしたの?そんな重要なこと、何で黙ってたの?」
言ってよ。一大事じゃん。
しかし。
「イノシシか何かが漁りに来たのかと思ったの」
あー、成程…。
畑に獣害はつきもの、って奴か…。
まぁ、悪意を持った何者かが、魔導学院のじゃがいも畑を漁る…なんて。
ふつーに考えたら、有り得ないもんね。
動物の仕業だと思うのが自然だ。
それに、まだじゃがいも畑を荒らした犯人が人間だと、はっきり分かってる訳じゃない。
もしかしたら、俺の考え過ぎなだけで。
本当に動物の仕業なのかもしれないし…。
「でも、今思えば…イノシシの仕業にしては変かなぁって。ほんの一部しか荒らされてないし、あれ以来、ぱったり荒らされることはないし」
「…」
…ああいう動物って、一度味を占めたら、しつこくやって来るって話だよね。
「あれは一体何だったんだろう…?」
…さぁ、分からないけど。
それが、どっぺるげんがー絡みじゃないことを祈ってるよ。
「いやー、俺のどっぺるげんがーが現れて、ツキナに悪さしないか心配なんだよねー」
…とも言えず。
いや、正直に言っちゃって良いのかもしれないけど。
そんなこと言ったら、まーた変な噂が広がりかねないし。
学院長せんせー的には、生まれ故郷の魔法道具のことは、生徒達には知られたくないんだろうし。
ここはツキナに疑われないよう、何とか無難に切り抜ける必要がありそうだ。
「ほら、最近校舎内でお化けが出るとか、変な噂が立ってるじゃん?だから心配でさー」
まるっきり嘘ではないし、かと言ってこれだけが事実という訳でもない。
相手を騙すには、嘘と真実を半々に織り交ぜる。
嘘つきのコツだよ。
そして、案の定ツキナには疑われなかったようで。
「そうだよ。怖いよね〜あの噂…。私のところにも、あの黒い影が出てきたらどうしよう?」
そんなけしからんどっぺるげんがーは、俺が成敗してくれるよ。
「怪しいことかぁ…。特に思いつかな…あ」
あ?
何かを思い出したようだ。
まさか、本当にツキナが魔法道具を掘り当てているのだろうか。
「そういえば、ちょっと前…。登校してすぐ、畑の様子を確かめに行ったら…」
「何か見つけた?」
「うーんとね、じゃがいも畑の一部が、ちょっとだけ荒らされてたことがある」
…何だって?
俺と『八千代』は、互いに顔を見合わせた。
…じゃがいも畑…?
そこに、『オオカミと七匹の子ヤギ』が埋められてたのか?
いや、『白雪姫と七人の小人』だって、畑に埋まってたから。別に驚くことではないんだろうけど。
でも、俺達が掘り出したんじゃなくて、何者かによって荒らされていた、って…。
それはつまり、誰かが畑に入ってじゃがいも畑を漁って、魔法道具を掘り出したってこと?
何処の誰がそんなことを…。
…って言うか。
「誰かが畑を荒らしたの?そんな重要なこと、何で黙ってたの?」
言ってよ。一大事じゃん。
しかし。
「イノシシか何かが漁りに来たのかと思ったの」
あー、成程…。
畑に獣害はつきもの、って奴か…。
まぁ、悪意を持った何者かが、魔導学院のじゃがいも畑を漁る…なんて。
ふつーに考えたら、有り得ないもんね。
動物の仕業だと思うのが自然だ。
それに、まだじゃがいも畑を荒らした犯人が人間だと、はっきり分かってる訳じゃない。
もしかしたら、俺の考え過ぎなだけで。
本当に動物の仕業なのかもしれないし…。
「でも、今思えば…イノシシの仕業にしては変かなぁって。ほんの一部しか荒らされてないし、あれ以来、ぱったり荒らされることはないし」
「…」
…ああいう動物って、一度味を占めたら、しつこくやって来るって話だよね。
「あれは一体何だったんだろう…?」
…さぁ、分からないけど。
それが、どっぺるげんがー絡みじゃないことを祈ってるよ。


