…と、思っていたら。
保健室に向かう途中。
「うっ…。ひっく、ぐすっ…」
「…!?」
廊下の向こうから、泣きべそをかいた女子生徒が歩いてきた。
これまたびっくりした。
「ど、どうしたのユリナちゃん!?」
シルナが、慌ててその女子生徒…ユリナ…に駆け寄った。
名札を見ると、まだ一年生だ。
成程、俺が覚えてない訳だ。
俺も生徒の名前、もっと覚えないと駄目だな。
で、それはともかくとして。
「何?どうしたの?悲しいことがあったの?お友達と喧嘩した?」
あわあわしながら、シルナはユリナという女子生徒に尋ねた。
が。
「ぐすっ…。ひっく、ひっく…」
めそめそと泣きじゃくるばかりで、言葉にならない。
一体何があったと言うんだ。
可哀想だが、泣いているだけでは分からない…と、思っていたが。
泣いているだけでも何があったのか分かる人物が、そこを通りかかった。
「…ん?何やってるんですか?」
「あ、ナジュ…」
自称イケメンカリスマ教師のナジュが、偶然やって来た。
そして、泣きじゃくっているユリナと、そのユリナを必死に慰めようとしているシルナとを、交互に見て。
「…学院長が、いたいけな女子生徒を泣かしてる…!」
風評被害。
「可哀想に。学院長に泣かされたんですか?大丈夫ですよ。おっさんに迫られて怖かったですねー」
ナジュは、ユリナの背中を撫でながら宥めてやった。
確かにこの図だけ見たら、シルナが泣かせてるように…見えなくもないけど。
俺達が来たときには、既に泣いてたから。
別にシルナが泣かせた訳じゃないから。
「わ、私じゃないよ!私何もしてないもん!」
「今襲ってたじゃないですか。よしよし、可哀想に。僕が来たからには、おっさんの毒牙から守ってあげますからね」
完全に、シルナが悪者にされてしまっているが。
ナジュの奴は間違いなく、この時点でユリナの心を読んで、何故泣いているのか分かっているはず。
つまり、シルナが泣かせた犯人じゃないことは分かってるはずだ。
分かってて遊んでるからな。全く性格の悪い奴だよ。
遊んでないで、ユリナを慰めてやれよ。お前イケメンカリスマ教師だろ。
心の中でツッコミを入れると、勿論ナジュには伝わっていたらしく。
「成程、そうですか…。天音先生に酷いことを言われたんですね?」
ユリナに確認するように、そう言った。
天音…だと?
保健室に向かう途中。
「うっ…。ひっく、ぐすっ…」
「…!?」
廊下の向こうから、泣きべそをかいた女子生徒が歩いてきた。
これまたびっくりした。
「ど、どうしたのユリナちゃん!?」
シルナが、慌ててその女子生徒…ユリナ…に駆け寄った。
名札を見ると、まだ一年生だ。
成程、俺が覚えてない訳だ。
俺も生徒の名前、もっと覚えないと駄目だな。
で、それはともかくとして。
「何?どうしたの?悲しいことがあったの?お友達と喧嘩した?」
あわあわしながら、シルナはユリナという女子生徒に尋ねた。
が。
「ぐすっ…。ひっく、ひっく…」
めそめそと泣きじゃくるばかりで、言葉にならない。
一体何があったと言うんだ。
可哀想だが、泣いているだけでは分からない…と、思っていたが。
泣いているだけでも何があったのか分かる人物が、そこを通りかかった。
「…ん?何やってるんですか?」
「あ、ナジュ…」
自称イケメンカリスマ教師のナジュが、偶然やって来た。
そして、泣きじゃくっているユリナと、そのユリナを必死に慰めようとしているシルナとを、交互に見て。
「…学院長が、いたいけな女子生徒を泣かしてる…!」
風評被害。
「可哀想に。学院長に泣かされたんですか?大丈夫ですよ。おっさんに迫られて怖かったですねー」
ナジュは、ユリナの背中を撫でながら宥めてやった。
確かにこの図だけ見たら、シルナが泣かせてるように…見えなくもないけど。
俺達が来たときには、既に泣いてたから。
別にシルナが泣かせた訳じゃないから。
「わ、私じゃないよ!私何もしてないもん!」
「今襲ってたじゃないですか。よしよし、可哀想に。僕が来たからには、おっさんの毒牙から守ってあげますからね」
完全に、シルナが悪者にされてしまっているが。
ナジュの奴は間違いなく、この時点でユリナの心を読んで、何故泣いているのか分かっているはず。
つまり、シルナが泣かせた犯人じゃないことは分かってるはずだ。
分かってて遊んでるからな。全く性格の悪い奴だよ。
遊んでないで、ユリナを慰めてやれよ。お前イケメンカリスマ教師だろ。
心の中でツッコミを入れると、勿論ナジュには伝わっていたらしく。
「成程、そうですか…。天音先生に酷いことを言われたんですね?」
ユリナに確認するように、そう言った。
天音…だと?


