さて、それはそれ。
天音のドッペルゲンガーは、ひとまず後回しだ。
いや、後回しにして良いことじゃないけど、とにかくそれは後回しだ。
今は、目の前にいるレントを助けなくては。
保健室にはドッペルゲンガー天音がいる恐れがあるから、保健室に連れて行くことは出来ない。
だったら…。
「学生寮の、自分の部屋に戻ろっか。回復魔法をかけて、風邪薬を飲んで…」
…そうするしかないな。
回復魔法の方は、シルナに任せるとして。
風邪薬は後で、本物の天音にもらうとしよう。
「ほら、掴まれ」
俺はレントの前にしゃがみ込んで、そう言った。
こんなにふらふらじゃ、自分で歩くのも辛かろう。
「…グラスフィア先生…。学院長先生…。…済みません…」
また謝ってら。
「謝らなくて良いんだよ」
「…でも…先生…」
「でも、何だよ?」
「天音先生は…。天音先生、何であんな…」
…あぁ。
そりゃショックだったよな。具合が悪いのを助けてもらおうと思って保健室に行ったのに、大したことないからと突き返されたんだから。
ましてや、普段の優しい天音の姿とは酷くかけ離れていて…。そういう意味でも、豹変した天音の姿を見るのは辛かっただろう。
これじゃあ、治るものも治るまい。
「大丈夫だよ。多分、今日…天音先生は…情緒不安定だったんだよ」
そういうことじゃないけど、そういうことにしておこう。
「思ってもないことが口に出ちゃったんだろう。後で、俺達が話しておくから」
「…はい…」
「心配要らない。明日になったら、もとの天音先生に戻ってるよ、きっと」
強引に、レントをそう説き伏せて。
俺とシルナは、レントを学生寮に送っていった。
シルナが回復魔法をかけて、風邪薬を飲ませ、とにかく温かくしてしっかり休むように伝えた。
余程しんどかったのだろう。
寝間着に着替えて風邪薬を飲ませ、ベッドに倒れ込むなり、目を閉じて眠ってしまった。
念の為シルナの分身を派遣して、レントの様子を見守ってもらうことにして。
レントに、こんなにも辛い思いをさせた…ドッペルゲンガー天音に。
きちんと落とし前をつけてもらわないとな。
レントを学生寮に残して、俺とシルナは、真っ先に保健室に向かった。
拝んでやろうじゃないか。ドッペルゲンガー天音の顔を。
そして、一発くらいぶん殴ってやる。
天音のドッペルゲンガーは、ひとまず後回しだ。
いや、後回しにして良いことじゃないけど、とにかくそれは後回しだ。
今は、目の前にいるレントを助けなくては。
保健室にはドッペルゲンガー天音がいる恐れがあるから、保健室に連れて行くことは出来ない。
だったら…。
「学生寮の、自分の部屋に戻ろっか。回復魔法をかけて、風邪薬を飲んで…」
…そうするしかないな。
回復魔法の方は、シルナに任せるとして。
風邪薬は後で、本物の天音にもらうとしよう。
「ほら、掴まれ」
俺はレントの前にしゃがみ込んで、そう言った。
こんなにふらふらじゃ、自分で歩くのも辛かろう。
「…グラスフィア先生…。学院長先生…。…済みません…」
また謝ってら。
「謝らなくて良いんだよ」
「…でも…先生…」
「でも、何だよ?」
「天音先生は…。天音先生、何であんな…」
…あぁ。
そりゃショックだったよな。具合が悪いのを助けてもらおうと思って保健室に行ったのに、大したことないからと突き返されたんだから。
ましてや、普段の優しい天音の姿とは酷くかけ離れていて…。そういう意味でも、豹変した天音の姿を見るのは辛かっただろう。
これじゃあ、治るものも治るまい。
「大丈夫だよ。多分、今日…天音先生は…情緒不安定だったんだよ」
そういうことじゃないけど、そういうことにしておこう。
「思ってもないことが口に出ちゃったんだろう。後で、俺達が話しておくから」
「…はい…」
「心配要らない。明日になったら、もとの天音先生に戻ってるよ、きっと」
強引に、レントをそう説き伏せて。
俺とシルナは、レントを学生寮に送っていった。
シルナが回復魔法をかけて、風邪薬を飲ませ、とにかく温かくしてしっかり休むように伝えた。
余程しんどかったのだろう。
寝間着に着替えて風邪薬を飲ませ、ベッドに倒れ込むなり、目を閉じて眠ってしまった。
念の為シルナの分身を派遣して、レントの様子を見守ってもらうことにして。
レントに、こんなにも辛い思いをさせた…ドッペルゲンガー天音に。
きちんと落とし前をつけてもらわないとな。
レントを学生寮に残して、俺とシルナは、真っ先に保健室に向かった。
拝んでやろうじゃないか。ドッペルゲンガー天音の顔を。
そして、一発くらいぶん殴ってやる。


