神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜

「…」

シュニィは、無言で俺とベリクリーデを、交互に見つめ。

「…うふふ」

意味ありげに頷き、そして微笑ましいですねと言わんばかりに笑った。

おい、何だその笑顔は。

何の笑みだよ。

「おい、ちょっと待てシュニィ。今何で笑った?」

「はい、大丈夫ですよ。分かってます。分かってますから」

「何をだよ…!?」

絶対誤解してる。絶対ろくでもないこと考えてる。

シュニィまで…何を分かってるって言うんだよ…!?

「…ジュリスさん」

シュニィは、にこにこと笑顔で言った。

「…何だよ」

「産休育休は、遠慮せず取ってくれて大丈夫ですからね。安心してください」

「はぁぁぁぁ!?」

分かってない。やっぱり何も分かってないじゃないか。

子持ちにも優しい職場で、その点では評価に値するが。

俺には無縁の制度に決まってるだろ。

そんな予定はない!

「待てシュニィ。誤解だ。お前。皆誤解をしてる」

「さて、それでは会議を始めましょうか」

「話を聞いてくれ。頼むから…!」

…俺の、必死の嘆願も虚しく。

結果、誤解の種を増やしただけなのたった。

畜生。